和菓子や餅菓子の仕上がりは、職人の技術だけでなく、使用する原料の質に大きく左右されます。とくにもち米は、食感、口溶け、見た目、作業性に直結するため、原料選定が製品品質そのものを決める要素になります。滋賀羽二重糯(精白)は、そうした現場の要求に応えてきた業務用もち米原料です。美濃与では、長年の原料知見をもとに、製菓・製餅用途に適した滋賀羽二重糯(精白)を取り扱っています。

原料としての滋賀羽二重糯の特徴
滋賀羽二重糯は、昭和初期に滋賀県で育成されたもち米品種です。粒が比較的大きく、蒸した際の白さと透明感があり、粘りと伸びのバランスに優れています。もち米特有の強い粘りがありながら、口当たりは重くなりすぎず、なめらかな食感に仕上がる点が特徴です。冷めた後も硬くなりにくく、製品としての品質を保ちやすい性質を持っています。
使用方法について
滋賀羽二重糯(精白)は、一般的な精白もち米と同様の工程で使用できます。用途に応じて洗米後、十分に吸水させてから蒸すことで、品種特性を活かした仕上がりになります。吸水時間は製造環境や仕込み量によって調整が必要ですが、精白状態のため吸水ムラが出にくく、比較的安定した蒸し上がりが得られます。
蒸し工程では、過度に水分を含ませすぎないことで、粘りと歯切れのバランスを保ちやすくなります。蒸し上げた後は、用途に応じて搗き、練り、成形を行い、餅菓子、求肥、練り物などに加工します。日常的な仕込みから連続製造まで、特別な工程を必要とせず導入できる点が業務用原料としての扱いやすさにつながっています。
精白加工による品質の安定
滋賀羽二重糯(精白)は、外皮や糠層を取り除いた状態のもち米です。精白することで色調が整い、原料としてのばらつきが抑えられます。蒸し上がりの見た目が均一になり、製品ごとの仕上がり差が出にくくなるため、業務用原料として扱いやすい点が特長です。また、雑味が少なく、もち米本来のやさしい甘みが生きるため、餡や副素材の風味を邪魔しません。
大福や餅菓子への使用
大福や餅菓子では、餅生地の口当たりと歯切れの良さが重要になります。滋賀羽二重糯(精白)は、噛んだ際に自然に切れ、口の中でなめらかにほどける食感に仕上がります。餡とのなじみも良く、生地が主張しすぎないため、全体としてまとまりのある味わいになります。精白による白さとツヤは、見た目の印象を整え、定番商品から贈答向け商品まで使いやすい原料です。
求肥や練り物への使用
求肥や練り物では、加熱や練り工程での扱いやすさが仕上がりに影響します。滋賀羽二重糯(精白)は、蒸した後の生地が均一にまとまりやすく、練り工程でも安定した状態を保ちやすい点が特長です。粘りが過度にならないため、ベタつきが出にくく、成形やカット作業も行いやすくなります。一定品質での連続製造を行う現場において、再現性の高い原料として使用できます。
行事菓子や季節商品の原料として
祝い菓子や季節行事向けの和菓子では、素材の色合いや上質感がそのまま製品価値につながります。滋賀羽二重糯(精白)は、明るい色調と透明感があり、仕上がりの印象を損ないません。ひな祭りや正月、節句など、特別な場面で提供される菓子においても、安心して使える原料です。素材の由来や品質を重視する顧客に対しても説明しやすい点が評価されています。
製造現場での使いやすさと供給形態
美濃与では、滋賀羽二重糯(精白)を30kg規格で取り扱っています。業務用として扱いやすい容量で、継続的な使用を前提とした供給が可能です。原料品質が安定することで、仕込み条件の調整や製造工程の管理がしやすくなり、歩留まりの安定にもつながります。日常的に使用する原料として、製造現場の負担を増やさずに導入できます。
滋賀羽二重糯(精白)は、特定用途に限った原料ではなく、品質を安定させたい定番商品の原料として適しています。見た目、食感、作業性のバランスが良く、長く使い続けやすい点が特長です。製品品質を一定に保ちたい製菓・製餅の現場において、信頼できる選択肢となります。
まとめ
滋賀羽二重糯(精白)は、滋賀県産もち米の特性を活かしながら、業務用原料としての使いやすさを備えた精白もち米です。製品の仕上がりを安定させたい現場や、定番商品の品質を見直したい場合に、検討しやすい原料といえます。







